「推し」を語りながら、隙間時間でゆるっと「マルチリンガル」のすすめ

「推し」(主にKポ)を語りながら隙間時間でゆるっとTOPIK2に挑戦するアラフィフ元中国語通訳者のつぶやき

ジュン&イエナンの運命やいかに! 【潮音戦紀】(4)

ジュン&イエナンの運命やいかに! 【潮音戦紀】(3)

ジュン&イエナンの運命やいかに! 【潮音戦紀】(2)

ジュン&イエナンの運命やいかに! 【潮音戦紀】(1)

 「王子の帰還」の喜びもつかの間…

そんなこんなで迎えた第7期では、なんとイエナンが帰って来ました。

「ぼくたちの王子のご帰還だ~!」とみんなに迎え入れられたイエナン。

f:id:lamourinfini:20180907155558p:image

 

7期は、生存Atackで、ゲストである女性アーティストとのコラボ対決と、元々のペアでのバトルの2曲で勝負。

  

www.youtube.com

 

ジュン&イエナンペアのコラボアーティストは、TIARA(ティア・レイ)こと袁娅维。ジュンとイエナンは、「ティア姐」って呼んでるけど、一体どこらへんが「ティア」でどこらへんが「レイ」なのか気になる…。

 

かなり個性的な感じの女性アーティストなので雲南省とか福建省のあたりの出身の方かと思ったけど、湖南省出身のようだ。

 

baike.baidu.com

 

ジュンもこれで心置きなく…と思いきや、またしてもトラブル発生!

なんとバトル直前に、声が出なくなってしまった!

ジュンの声が出ない!

どうやら、スケジュールがつまっていたこと(喉を休める時間がなかった)、体力が回復する間もなかったコト、プレッシャーを感じていたこと…などから、ジュンの喉は最悪の状態に。

 

他のメンバーにも「もう喋るな!」「歌うな!」と言われているのに、発声練習をしたり、歌ったりして、ジュンは喉を傷めることばかりしている。これも、焦りからなんだろうなぁ~。

 

イエナンにも「もう歌わないで」「リラックスして」などと心配される。

一方のジュンは「声が出ない~」と半ばやけになっている様子。

 

TIAさんとの練習で、発声に関する細かいアドバイスを受けている。

「発声の時に上あごが動いていない。一文字一文字を丁寧に発音しなさい」

 

なかば自暴自棄になって、ペットボトルでのどを叩いているジュンに「目的に向かう道は一つじゃない」と諭します。

「神様があなたの声をつぶしたのは、あなたに違う色の声を探しなさいってコトなのよ」とTIA姐。

 

ジュンはきっとできると信じているのです。

 

ジュンに「トイレの時の“りきみ”方で発声しなさい」ってアドバイスしたらしく、

「食事の後すぐにトイレに走っていって、発声練習してるの可愛いすぎる~!!!」と萌えてます(笑)

 

ジュンの絶対にやり遂げよう! という意欲がTIA姐を感動させたのです。

「若いからって見くびっちゃダメ。彼らはほんとうに責任感が強い!」と言っています。

 

TIA姐はジュンのためにお医者さんを探して探して、緊急に診てくれるお医者さんをついに見つけ、ジュンを連れて行きました。

 

今日の気になる単語 中国語(4)

 回归】

 

イエナンが戻って来たときに、伍嘉誠が「我们的白马王子回归了」と言っていました。

f:id:lamourinfini:20180907155549p:plain

まず、辞書的な意味を見てみましょう。

[中日大辞典 増訂第二版:大修館書店]

1)後退する

2)もどってくる

3)(統計の)回帰(分析)

 

[中日辞典 第2版:小学館/北京・商務印書館]

(もとのところへ)戻る、返還される

 

伍嘉誠の言葉をタイトル的に使うなら

「王子の帰還」

と訳すかな。

 

セリフとして訳すなら

「我らが白馬の王子のお帰りだ~!」

とでも訳すでしょうか。

 

よく「外国語は、母国語よりうまくはならない」といわれます。

私も確かにそうだな、と思います。

これは、バイリンガル教育を否定するものではありません。

 

多くの日本人のような、「ある一定の年齢に至るまで、日常的には単一言語(日本語)で生活をしている人が、第二言語として外国語を学ぶ場合」のことかな、と思います。

 

国語学習者にとって、辞書は必需品です。

しかしながら、辞書にすべての「訳語」が掲載されているワケではありません。

中日大辞典にも中日辞典にも、「帰還」の訳語はありませんでしたが、「王子」が「回帰」するというシチュエーションがありました。これを日本語で表現するのであれば、「王子」の「帰還」とするのが自然な日本語かと思います。

 

また、「帰還する」は日常会話では少し硬い表現になるので、「セリフ」として訳すのであれば、「帰って来た」「お帰りだ」とする方法もあります。

 

辞書の訳語に「戻ってくる」とあったからといって「僕らの白馬の王子が戻ってきた」としたならば、どうでしょうか。

 

この場合、「王子」といわれている人物はイエナンですが、彼の「不在」の間のイエナン自身の葛藤や、不安、あるいは残されたメンバーの心配、パートナーであるジュンの不安な気持ち…などが全く感じられない薄っぺらい表現になってしまいます。

 

「帰還」とするならば、「(王子が)ひと仕事終えて帰って来た」感が出ますよね。この場合の「ひと仕事」は困難なコトであったことが容易にイメージできます。

 

 外国語を学ぶ場合、もちろん外国語そのものを学ぶことも重要なのですが、それに対応う母国語である「日本語」の感性も磨いておくことも、外国語のさらなる上達には不可欠なのではないか、と考えます。

 

<続きます>