ジュン&イエナンの運命やいかに! 【潮音戦紀】(5)
ジュンの声が出ない!
どうやら、スケジュールがつまっていたこと(喉を休める時間がなかった)、体力が回復する間もなかったコト、プレッシャーを感じていたこと…などから、ジュンの喉は最悪の状態に。
他のメンバーにも「もう喋るな!」「歌うな!」と言われているのに、発声練習をしたり、歌ったりして、ジュンは喉を傷めることばかりしている。これも、焦りからなんだろうなぁ~。
イエナンにも「もう歌わないで」「リラックスして」などと心配される。
一方のジュンは「声が出ない~」と半ばやけになっている様子。
TIAさんとの練習で、発声に関する細かいアドバイスを受けている。
「発声の時に上あごが動いていない。一文字一文字を丁寧に発音しなさい」
なかば自暴自棄になって、ペットボトルでのどを叩いているジュンに「目的に向かう道は一つじゃない」と諭します。
「神様があなたの声をつぶしたのは、あなたに違う色の声を探しなさいってコトなのよ」とTIA姐。
ジュンはきっとできると信じているのです。
ジュンに「トイレの時の“りきみ”方で発声しなさい」ってアドバイスしたらしく、
「食事の後すぐにトイレに走っていって、発声練習してるの可愛いすぎる~!!!」と萌えてます(笑)
ジュンの絶対にやり遂げよう! という意欲がTIA姐を感動させたのです。
「若いからって見くびっちゃダメ。彼らはほんとうに責任感が強い!」と言っています。
TIA姐はジュンのためにお医者さんを探して探して、緊急に診てくれるお医者さんをついに見つけ、ジュンを連れて行きました。
リハーサル
診察を終えたジュンは、イエナン・TIA姐とともにリハーサルに臨みますが、動線の確認のみで、TIA姐が「今日は歌わせないで」とスタッフにお願いします。
心配するジュンに「明日はきっと大丈夫!」とイエナンは励まします。
リハ後TIA姐は、「今日は絶対歌ったらダメ。早めに寝ること! 明日私は早めに来るから、(イエナンに)一緒にリハすること。そして、『开嗓』(直訳は「喉を開く」)してあげるから、今夜は出来るだけしっかり眠ること!」とジュンに言い含めました。
イエナンは「明日はリハの順番が1番目だから、その後はしっかり休息できる!」と言います。
今日の気になる単語 中国語(5)
【开嗓】
TIA姐がリハーサルの後、「明天早上我陪你开嗓」と言っています。
明日の朝、「私があなたの『开嗓』につきあう」ということなのですが、『开嗓』はわりとよく使うみたいなんですが、辞書的な意味がわからないんですよね。
直訳すれば、『嗓(子)』で喉なので、「喉を開く」という意味になります。
ボーカリストではこういった言い方をするのでしょうか。
何をするかわからないけれど、「発声練習」であることは間違いなさそうです。
「開喉」で調べてみたけれど、それらしきものにはヒットしませんでした。
「喉を開く」で調べてみると、ボイトレや発声練習の方法としていくつかの記事にヒットしました。
なんとなくですが、『开嗓』とは、「のどを開く発声練習」のようですね。
『开嗓』自体は「喉を開く」の意味なんだと思うのですが、音楽業界で使う場合、「発声練習」の意味まで含んでいるのではないか、という気がします。
トータルで考えた場合、TIA姐は、ジュンに「明日の朝、私が(直接)ボイトレしてあげる」と言っているのではないか、と思います。
ボイストレーナーか、ボーカルレッスンの先生は別にいらっしゃるようなので、その先生のレッスンを受けるのではなく、「TIA姐がじきじきに」ということかなと。
中国語は漢字を使う言語なので、他の外国語よりとっつきやすいのではないか…と思ったりもしますが、意外とこういった「簡単な漢字の組み合わせの単語」に解釈に困るというか、「うまい訳語」が思い浮かばなくて長時間悩む…ことも多いので、要注意です。
<続きます>