「推し」を語りながら、隙間時間でゆるっと「マルチリンガル」のすすめ

「推し」(主にKポ)を語りながら隙間時間でゆるっとTOPIK2に挑戦するアラフィフ元中国語通訳者のつぶやき

ジュン&イエナンの運命やいかに! 【潮音戦紀】(3)

ジュン&イエナンの運命やいかに! 【潮音戦紀】(2)

ジュン&イエナンの運命やいかに! 【潮音戦紀】(1)

一人でがんばったジュンの渾身のステージ

さて、第6期でかなりのプレッシャーを感じながら歌いきったジュン。

彼にしてもイエナンにしても、いつもそれほどの高順位を取れていなかった印象があり、脱落の可能性もあるこのステージは、いつも以上にプレッシャーだったと思います。

youtu.be

そしてすべてのステージが終了し、脱落候補2組が明らかにされました。

 

「可哀想」の伏兵

第6期の最後に発表された脱落候補… ジュン&イエナンペア、そして、NU'EST Mのメンバー(だった)符龍飛と降板したJohny Jの替わりに参加した張敬豪ペア。

 

このペアはどちらも長いキャリアを持ちつつも、「今一つヒットが出ない」という苦しい境遇の人です。実力はあるのに「大衆受け」しない…タイプなのでしょうか。

 

いよいよ脱落者が発表される、という時。ジュンはもちろんのこと、一緒にステージに立っている他のメンバーも辛そうな面持ちでいました。

 

そして発表された「生存者」はジュン&イエナンペアでした。

 

そして脱落…

ジュンは思わず申し訳なさが先にたったのか、嬉しそうな表情は全く見せずに、脱落したお兄ちゃんたちに抱きしめられていました。符龍飛も、かなりつらかったと思うのですが、精一杯の笑顔で「自分は大丈夫だから。おめでとう!」と言ってあげているのに、涙が出ました。

 

プデュ2に参加したNU'EST(以下「ニュイ」)メンバーと同じように、活動に行き詰まりを感じ、なんとか打開しようと参加したこのプログラム。なかなか自身の魅力を発揮することができず、ペアに降板され、新たなペアと参戦し、アイドルに負けてしまった…。

 

Mの活動も、結局うやむやで、解散したわけでもなければ、活動を継続しているワケでもない…。イヤ、そもそもニュイ自体が行き詰まって、藁をもすがる気持ちでプデュ2に参加したワケなので…。

 

ミンハオもジュンも(イエナンも)ツライだろうなぁ~って思っていたけど、ここに「可哀想」の伏兵が潜んでいたのでした。今後も「M」の活動はなさそうだしな…。

 

今日の気になる単語 中国語(3)

表现】

日本語にも「表現」という単語はあるのですが、中国語で「表现」という単語を使ったときの訳出にちょっと困ることがあります。

 

【表现】

1:表現する、表す、表れる、示される

2:態度

3:(貶)(自分を)ひけらかす。

(中日辞典:小学館/北京・商務印書館)

 

2の「態度」という意味を持つことに最初は違和感があったというか。

 

第6期の動画で、3分49秒のあたりで、Johny Jとともに降板すると決めた宮閣のスピーチで、「所有人的表现…」と使っています。

 

もちろん日本語と同じ「表現する」という動詞で使うこともありますが、イメージ的には「名詞」(+する)の形で使うことが多いように思います。

 

〇 表現:心理学的、感情的、精神的などの内面的なものを外面的、感性的形象として客観化すること。(デジタル大辞泉小学館

 

たとえば、上述の宮閣のスピーチは「全参加者の“パフォーマンス”は…」となります。

また、別のシチュエーションで「你的表现」という言い方をすることがあります。これは、アートにおける「パフォーマンス」以外に職場の勤務態度や、学校での態度、あるいはスポーツにおける結果なども意味します。

 

さらに注意したいのは、「結果」のみを指しているのではなく、プロセスも含まれることです。

 

これに対し、日本語の「表現」は名詞で「彼の表現」と使うタイミングは限定的なように思うのです。言わないわけではないけれども、「彼の表現」…「の仕方(/方法)」の省略形としての「彼の表現」かなと。

 

日本語では、「表現する」「表現した」といった場合、中国語が持つ意味の「時間の長さ」よりもかなり「短い時間」を切り取った部分を表すように思います。

 

これをステージのパフォーマンスで示した場合、日本語の「表現」の持つ意味は、ステージの上で見せる成果を指し、中国語の「表现」は、ステージに立つまでのプロセス、つまり練習の態度やそれまでの努力、思想、など一切合切を含めたすべてに対しての「評価」という気がします。

 

つまり、この「表現」という単語に関していえば、中国語の方が意味…というか「意義」的なものが「広い」といえるのかな、と思います。

 

<続きます>